知っておくべきこと

HIVは骨の健康にも影響をおよぼすことがあり、感染していると骨粗しょう症のリスクが高まる場合があります。注意すべき点を知っておきましょう。

骨の健康状態 (骨密度) に影響をおよぼす生活習慣や要因

例えば、以下のようなことが挙げられます。

  • 喫煙や飲酒習慣
  • 痩せ (低体重)
  • HIVウイルスそのもの
  • 男性ホルモン (テストステロン) や女性ホルモン (エストロゲン) などの性ホルモン低値
  • 一部のHIV治療薬 (抗レトロウイルス薬) の服用による急速な骨量減少

骨粗しょう症はHIV陽性かどうかにかかわらず誰でもなる可能性があるもので、その診断指標となる骨密度やホルモンの値などは検査で調べられます。

主治医に相談すべきこと

まずは次のことについて相談してみましょう。

  • 骨密度
  • ホルモンの値
  • ビタミンDとカルシウムの値
  • 今の治療は最適なのか

自分の骨の健康状態を知るために、検査値の読み方を知っておきましょう。

骨粗しょう症について

骨粗しょう症は、骨量が減って骨が脆くなる病気です。特に女性の場合、閉経を迎えるとホルモンの分泌低下にともなって骨量が年々減少するため、罹患するとちょっとした衝突や転倒でも骨折しやすくなります。

HIVと骨粗しょう症との関係

HIVによる影響は人によって異なるため、その答えは単純ではありません。しかし、これまでの研究から、HIVの感染者のうち67%の人は骨がもろくなっており、15%は骨粗しょう症であることが報告されています 。

骨粗しょう症のリスク因子

注意すべきリスク因子として以下のようなことが挙げられます。

  • 性別
    女性は閉経後の数年間で骨量が急速に減るため、骨粗しょう症になりやすい
  • 加齢
    骨は年齢とともに、薄く弱く、もろくなる
  • 家族の骨折歴
  • 喫煙や不健康な食生活、飲酒などの生活習慣

リスクの評価

発症の危険性は、次のような方法で評価されます。

  • 食生活、喫煙、飲酒などの生活習慣の確認
  • 骨密度、骨代謝マーカー、ビタミンD濃度などの測定
  • HIV治療薬を含めた服用中のお薬の見直し

骨粗しょう症と診断された場合

症状の進行は遅らせることができますし、治療によって骨密度を高めることもできます。
骨の健康を保つために、次のように生活習慣を変えましょう。

  • 禁煙または、たばこの本数を減らす
  • 健康的な食生活を続ける
  • 飲酒を控える
  • カルシウムとビタミンDを十分に摂取する

他にできること

骨量の減少を抑えたり、骨が作られるのを促したりなど、骨折の発症を抑制するためのお薬もありますので、まずは主治医に相談してみましょう。