COVID-19とHIVについて

2019年12月に最初に報告されてから世界中に広がり、2021年に入っても流行が収まらない状況が続いている、新型コロナウイルス(COVID-19)*。HIVとの関連性や感染予防対策などについて、科学的根拠に基づく正確な情報を参考に、疑問を一つひとつ解消していきましょう。
このページの情報は、UNAIDSやCDCなどからの情報を基に作成しましたので、ご活用ください。

* 「COVID-19」とは新型コロナウイルス感染症という疾患の名称であり、その原因となるウイルス名は「SARS-CoV2」という。

HIV陽性者のCOVID-19への感染リスクは、非陽性者より高いですか?

「COVID-19にかかりやすいのではないか」や「重症化しやすいのではないか」など、HIVに起因する不安を感じることがあるかもしれません。しかし、HIV陽性者であることがCOVID-19に感染しやすいことや重症化リスクを示す科学的根拠は、これまでのところありません。

ただし高齢の方や、心臓や肺に疾患を抱えるHIV陽性者は、非陽性者と同様、COVID-19への感染や重症化のリスクが高くなることが知られています。

COVID-19自体が深刻な疾患であるため、自分を守るための感染予防対策はしっかりと行いましょう。

※こちらの質問はCDC、回答はUNAIDSの情報を基に作成

COVID-19のワクチンは、HIV陽性者が接種しても安全ですか?

COVID-19ワクチンは、米国で他のワクチンと同じ安全性試験を経て、同じ基準を満たしています。HIV陽性者に特化した安全性データはまだありませんが、COVID-19のワクチンの臨床試験の対象者にはHIV陽性者も含まれています。

HIVに感染していても、ワクチンの成分(有効成分や添加物)を問わず重度または即時のアレルギー反応がない場合は、ワクチン接種を受けることができます。

一方で、免疫力が低下している場合は、ワクチンに対する免疫反応が低下する可能性があることには注意が必要です。

なお、ワクチンで予防接種を受けた後も、COVID-19から身を守るための感染予防対策は毎日続ける必要があります。

※こちらの質問と回答はCDCの情報を基に作成

HIVの治療薬に、COVID-19の治療薬としての効き目は
ありますか?

HIVの治療薬とCOVID-19との関連性についてはいくつかの臨床試験で調査がなされていますが、 HIVの治療薬がCOVID-19に対して有効であるという科学的根拠は、まだありません。 そのため、HIVに感染している人が、COVID-19を予防または治療する目的でHIV治療薬を変更するべきではありません。

※こちらの質問と回答はCDCの情報を基に作成

HIV陽性者でCOVID-19に感染した疑いがある場合はどうすれば
いいですか?

新型コロナウイルス感染症が疑われる方は、各都道府県が設置している「帰国者・接触者相談センター」へご相談ください。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html (2021-04-05 時点の情報を基に作成)

新型コロナウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センターの連絡先一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html (2021-01-28 時点の情報を基に作成)

※こちらの質問はCDCの情報を基に作成

HIV陽性者がCOVID-19への感染を予防するためにできることは
ありますか?

HIV陽性者は、非陽性者と同様、COVID-19ウイルスへの接触を最小限に抑え、感染予防対策として勧められていることを実行することが推奨されています。

病気になるのを防ぐ最善の方法は、ウイルスへの接触を避けることです。HIV陽性者は、COVID-19の蔓延を防ぐために感染日々の予防対策を行う必要があります。服薬を継続する事は重要ですし、医療提供者のアドバイスにも耳を傾けましょう。これがあなたの免疫システムを健康に保つ最良の方法です。

良い食生活、十分な睡眠、ストレスを極力減らすといった方法で健康的ライフスタイルを維持し続けることは、感染を起こした場合に免疫機能が病気と戦うのに役立ちます。

※こちらの質問と回答はCDCの情報を基に作成

COVID-19の感染予防対策について教えてください。

  1. 石鹸と水で手をこまめに洗う(1回40-60秒)、またはアルコール消毒液を使う(20-30秒)。
  2. 咳やくしゃみをするときは、口と鼻を肘関節部やティッシュでおおう。ティッシュは使用後に廃棄する。
  3. 熱があったり咳をしたりしている人と近い距離での接触を避ける。
  4. 具合が悪ければ、外出先ではもちろん家の中でもマスクをして他の人から離れるようにする。
  5. COVID-19の感染が報告されている地域に最近旅行をした人や、その地域に住んでいる人で、発熱や咳、呼吸困難があれば、直ちに地元の保健所、医師、病院で診てもらう。事前に電話をして症状と最近の旅行歴を告げる。
  6. こまめに換気を行う(2方向の窓を開け、数分程度の換気を1時間に2回程度)。*
  7. 不要不急の外出の自粛、「3つの密 **」を避ける。*

*厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html (2021-04-06 時点の情報を基に作成)

**密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、密集場所(多くの人が密集している)、密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)

※こちらの質問と回答はUNAIDSの情報を基に作成

COVID-19に感染したときのための備えについて教えてください。

  1. アドバイスが必要な時、かかりつけのクリニックに電話で連絡できる方法を確認する。
  2. 処方されている薬が途切れることのないよう、定期的な受診を受ける。現在では電話診療なども行っている医療機関もあるため、かかりつけ医に相談する。
  3. 家族や友人のネットワークを活用し、食料の確保、子どもやペットのケアを代わってもらえるよう取り決めをしておくなど、助け合える方法を話し合っておく。

※こちらの質問と回答はUNAIDSの情報を基に作成

コロナ禍における心身のケア方法を教えてください。

  1. 危機感を煽るような情報に触れることは心の動揺の原因となるため、必要な情報は信頼できる情報源から入手しつつ、COVID-19に関するメディア報道などを過剰に見聞きすることは避ける。
  2. 電話、テレビ、コンピューターなどの画面から離れてリラックスする時間を作り、気分転換になる活動をする。
  3. 家族や友人など信頼のできる人に、心配事や不安に感じていることについて相談する。
  4. 自分の体調に気を配り、身体を守るために有効な以下のようなことを行う:
    • 深呼吸、ストレッチ、瞑想。
    • 健康的でバランスの取れた食事。
    • 定期的な運動や十分な睡眠。
    • 過度のアルコール、タバコ等の自粛。
    • 医療提供者が推奨する定期的な予防措置(予防接種、がん検診など)。
    • COVID-19ワクチンの接種(利用可能な場合)。

※こちらの質問と回答はCDCの情報を基に作成

CDC「What to Know About HIV and COVID-19」
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/need-extra-precautions/hiv.html (2021-02-01 時点の情報を基に作成)

UNAIDS「HIVとCOVID-19について」
https://api-net.jfap.or.jp/status/world/pdf/HIV-COVID-19_1.pdf (2020-03-19 時点の情報を基に作成)

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