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エムポックス

エムポックス

原因となるウイルス・発症のしくみ

エムポックス(旧称:サル痘)は、モンキーポックスウイルスによる感染症です。主に接触や飛沫によって感染するため、粘膜が接触する性交渉でも感染します。
エムポックスは2022年5月以降、特にMSMの方の間で世界的に感染が拡大し、日本でもPWHの方を中心に流行が続いています。HIVに感染していて治療を受けていない方では、エムポックスが重症化するリスクが高いことがわかっています。ご自身のHIVの感染状況を知ることは、エムポックスによる重症化を防ぐためにも重要です。まだHIV感染症の検査を受けたことがない方は、ぜひ一度検査を受けることを検討してください。

エムポックス

エムポックスの流行状況については、東京都感染症情報センター(https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/mpox/mpox/)で公開されていますので、ご覧ください。

主な症状とその部位

エムポックスに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は5~21日(通常6~13日)です。発熱、頭痛、リンパ節のはれ、筋肉痛などの全身症状があらわれ、その後1~5日で皮しん(皮ふのブツブツなど)が性器や肛門周辺を中心にあらわれます。皮しんは水ぶくれやうみ、かさぶたへと変化し、発症から2~4週間で治癒します。

エムポックス(mpox)の主な症状。発熱、頭痛、性器・肛門周辺の皮しん。皮しんは紅斑から水ぶくれやうみ、かさぶたを経て治癒するまでの経過を6段階のイラストで示している。

診断

症状からエムポックスが疑われる場合、水ぶくれの中の液やかさぶたなどを採取し、モンキーポックスウイルスの遺伝子を検出します。

治療・予防

多くの場合、エムポックスは時間の経過とともに自然に治癒します。そのため、治療は基本的に症状などをやわらげ、体の回復を助けるための治療やケアを中心とする支持療法が行われます。
免疫機能が低下している方や症状が重い方には、抗ウイルス薬による治療が行われる場合があります。
予防としては天然痘ワクチンの接種が有効と考えられています。

感染を予防する・ほかの人にうつさないための注意点

エムポックス(mpox)の注意点。接触・飛沫感染の予防(手洗い、マスク着用)。疑わしい場合は早期に医療機関を受診する。コンドームを毎回正しく使用する。天然痘ワクチンの接種。

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■総合監修
国立国際医療センター
エイズ治療・研究開発センター
治療開発室長・セクシャルヘルス外来室長*

水島 大輔 先生

水島 大輔(みずしま だいすけ)

医学博士、熊本大学客員教授、日本内科学会認定総合内科専門医・指導医、日本感染症学会認定感染症専門医・評議員。
大阪大学医学部医学科卒、熊本大学大学院医学教育課博士学位取得。大阪大学医学部附属病院内科等研修後、国立国際医療研究センター(NCGM)エイズ治療・研究開発センター所属、現在に至る。

*先生のご所属・肩書は2026年8月時点のものです