通院前チェックをしてみる

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症

原因となる菌・発症のしくみ

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症は、その原因となるマイコプラズマ・ジェニタリウムという細菌が1980年代に発見された、比較的新しい感染症です。そのため、まだわかっていないことも多く、研究が進められています。
主に性行為により感染し、性器や直腸の粘膜に入り込むことで症状を引き起こします。近年では、従来のくすりが効かない菌(薬剤耐性菌)の増加が問題になっています。

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症

主な症状とその部位

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症では、以下のような部位に症状があらわれます。直腸感染は多くの場合無症状ですが、直腸に症状のある男性では、マイコプラズマ・ジェニタリウムに感染している確率が高いことが報告されています。女性は症状を自覚しにくく、症状がまったく出ないこともあり、治療せずに放置すると不妊につながる可能性があります。

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の症状部位マップ。尿道の排尿時の痛みやうみ、直腸の痛み・下痢・血便・うみ、子宮・膣のおりものの異常・早産・流産・不妊が起こりうる。

診断

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の診断のための検査では、尿や陰部・尿道など感染が疑われる部位から検体を採取して、原因となる菌が検出されるかどうかを確認します。

治療

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症では、抗菌薬の内服による治療が行われます。この感染症でも薬剤耐性菌の増加が特に深刻な問題となっており、治療が難しくなることが増えています。そのため、治療完了から約3週間後に治癒効果の有無を確認する検査を受け、菌が体内から排除できたかどうかの検査をすることが推奨されています。
1回の治療で完全に治らない場合は、別の抗菌薬による追加の治療が必要になります。
自己判断で治療を終了せず、必ず主治医の指示に従ってください。

ほかの人にうつさないための注意点

マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の注意点。疑わしい場合は早期に医療機関を受診する。コンドームを毎回正しく使用する。症状がある、または治療中はすべての性交渉を避ける。パートナーに伝え、パートナーも早期に受診する。

読んでみて気になったことはありましたか?

次回の受診の時に主治医に
記事のURL・気になったことを聞いてみましょう

忘れないようにカレンダーにメモ

■総合監修
国立国際医療センター
エイズ治療・研究開発センター
治療開発室長・セクシャルヘルス外来室長*

水島 大輔 先生

水島 大輔(みずしま だいすけ)

医学博士、熊本大学客員教授、日本内科学会認定総合内科専門医・指導医、日本感染症学会認定感染症専門医・評議員。
大阪大学医学部医学科卒、熊本大学大学院医学教育課博士学位取得。大阪大学医学部附属病院内科等研修後、国立国際医療研究センター(NCGM)エイズ治療・研究開発センター所属、現在に至る。

*先生のご所属・肩書は2026年8月時点のものです